日東化工機株式会社
 
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ニュースリリース
 

樹脂加工技術から誕生した環境事業

日東化工機にとって環境装置開発の第一歩は、装置やダクトを腐蝕から守るため、表面に塩化ビニールをライニングするという技術を活かすことだった。
「廃ガスなどに含まれる酸やアルカリから装置を保護してほしい、というニーズに応えることから、耐食工事というソフトだけではなく機械装置というハードにも大きなニーズがあることを知り、工場でそれらを製品化していきました」
最近の同社の業績で、とくに注目されるのは半導体や弱電関連などハイテク技術に使われる耐食装置などの受注が増えていることだ。同社の工事経歴書には日本の代表的なエレクトロニクスメーカーが受注者として名を連ねている。
これも当初はハイテク製品の製造現場の排ガス処理から始まった。クリーンルーム内に発生する特殊排ガスを清浄処理する一連のシステムには、いまだに同社の設計思想が採用されている。排ガス処理に加え、循環型の省エネ・リサイクルのシステムを採り入れた最新タイプの第1号機は中国の蘇州で活躍中だ。
クリーンルームのほか、シリコンウェハーの表面処理装置にも同社の技術が使われている。当初の受注先は国内のハイテク企業だったが、海外の先進企業からも注目され、現在では東南アジアや中国のハイテク企業への売り込みを画策中だ。
自動車メーカーからの仕事が多いのも同社の特長である。本田技研工業とはとくに関係が深く、同社狭山工場の工場生産ラインの自動・省力化装置や洗浄装置あるいは給排気空調工事に関しては、日東化工機の埼玉・栃木の両工場を擁する関東事業部が関与しており、設計から据え付け工事までの一環したエンジニアリングと各種メンテナンスを行っている。
組織上、同社の事業は金属事業部と化工機事業部および、上に述べた関東事業部の三つに別れているが、環境設備、工場設備、あるいは機械装置などを取り扱う化工機事業部と関東事業部の原点は、樹脂加工技術から始まったエンジニアリングにあり、すべては作業現場から発展したといっても過言ではない。
もう一つの金属事業部の原点は鉛である。同部は、千葉工場に生産ラインを集約し、鉛管、圧延鉛板、クロムメッキ用電極などさまざまな鉛製品を製造、鉛製品の総合メーカーとして確固たる地位を築いてきた。